NHK文化センターオンライン講座8月の課題曲はGirl from Ipanemaでした。ボサノヴァの歴史をすこしと、作曲したジョビンと作詞のヴィニシウスのお話、そして曲の練習と、ボーナストラックでは、ボサノヴァのリズムのとり方などの説明をお話と、なかなか盛りだくさんな時間でした。もうちょっと時間があったらポルトガル語でも歌っていただきたかったですが、そこは時間切れ。
やはり歌詞もポルトガル語と英語の内容を比較すると、やはりポル語には情景+余韻みたいなものが感じられて、さすが詩人の歌詞だなあと思います。 英語はボサノヴァもの、フレンチもので活躍したノーマン・ギンベルですが、どうもこの方には訳詞で相当お金をとられたみたいで、それがいやでジョビンはこののち自身で歌詞を書くようになったとか…。ほんとかどうかはわからないですが、Waveなどはジョビン自身の歌詞ですし、内容もいいですよね。この曲は英語でまず書いているのですよね。 ボサノヴァがブームになった原因の1つに、英語詞で歌っていたということがありますが、イパネマは、そういった「メジャー路線」の先駆者であり、代表曲でもありますね。ただほんとのブラジル音楽好きには、こうしたメジャー路線が鼻につくみたいなのも事実。 ジョビンもこうしたメジャーになったボサノヴァ以外にも美しい曲をいろいろ書いていますので、そういったものも聴いてみるのも楽しいかもですね。 私が好きなジョビンの曲1つ選ぶとしたら、これかなあ。ジョビンのお孫さんのダニエルと、悲しくも2020年コロナでお亡くなりなったバッキーピザレリの息子さんジョンピザレリ。ネクストジェネレーションの2人のすてきな演奏。
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そしてヴィニシウスのちょっといかれた感じもめっちゃ好物です。イパネマの娘をメジャーにした歌手、アストラッドジルベルトもカバーしてる”Canto de Ossanha"がかっこいい。英語のタイトルは"Let go"。 オサーニャはアフロブラジリアンの宗教での「薬草の神」。これは愛の薬草の歌だそうです。映画ヴィニシウスでも取り上げられたシーンのビデオもyoutubeにあがってますが、やはりこのテーブルに酒を置いて歌うスタイルがいい。日本の梓みちよと双璧をなすインパクト。ジョビンとトッキーニョもいます。しかしこのへんてこなセット、曲の内容的に深読みすると、タロットカードのMagicianのカードのオマージュでは?と思うけど、考えすぎ?ヴィニシウスのことだからただお酒飲みたかっただけか(笑)
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12月 2024
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